jyosei-6どんな症状が出たら病院を受診した方がいいのか迷われている方は、目安として便秘が2週間以上続いた場合と考えてください。

下剤を使わないと便が出ないという方も、至急受診することをおすすめします。

また、便秘とともに腹痛やおう吐などの症状があるときは急いで病院へ行くようにします。

便秘外来」などの専門の診療所が近所にない場合は、消化器内科や胃腸科を受診します。専門外来がないため病院へいくのをやめてしまうといった方がたくさんいるかと思いますが、診療所のなかには便秘治療に詳しい医師もいます。

 

 

消化器内科や胃腸科での便秘治療とは

便秘で病院へとき、どんな事されるのかと不安に思って受診するのをやめてしまうという方が多くいらっしゃると思います。ですが、基本的には薬による治療が大半ですので怖がらずに受診されることをおすすめします。
適切な治療を受けるためには、問診では便秘の状態を正確に医師に伝えることが大切です。
下剤を使っている場合は、使用状況も伝えましょう。一時的な便秘なら市販の下剤を使ってもかまいませんが、安易に使うと下剤依存症になるおそれがあります。
また、一般的に腹部エックス線検査や場合によっては大腸内視鏡検査で腸の病気がないかなど調べることがあります。排便のことや下剤の使用頻度、食事の内容など話しにくいこともありますが、できるだけ詳しく正確に伝えることが大切です。

医療機関での治療の基本は薬と食事療法になりますが、便秘の治療は腸内環境を改善することだと考えてください。便秘の度合いによって、治療も複数の方法を組み合わせます。また、頑固にこじれた便秘の場合の治療は長期間にわたる可能性があります。下剤を使って出したら終わりではなく、本来の腸の働きを取り戻すための腸のリハビリテーションなのだと考えてください。

 

病院で処方される薬とは。

便秘の治療によく使われる薬は、2種類に分類されます。

 

分類 種類 作用 副作用

大腸刺激性下剤 腸の粘膜に刺激を与え、ぜん動運動を高めるタイプの下剤。市販の約70%の下剤はこれにあたる 即効性も高く、短期的に使うのは有効。長期間使用すると大腸メラノーシスを起こし、機能低下を招くものもある
小腸刺激性下剤  小腸に刺激を与えるタイプ。ひまし油やオリーブオイルなどと似た働きをする  小腸には下剤の副作用が起こりにくいため、大腸刺激性に比べると使いやすい

 塩類下剤  便の浸透圧を上げ、便の水分が吸収されるのを抑え、便をやわらかくして排出する  副作用が少ないが、腎臓に障害がある人は注意が必要
 糖類下剤  腸内の水分を増やして便をやわらかくする。胃や腸で吸収されにくい糖類が主成分 副作用が少なく、子供の便秘にも用いられる
膨張性下剤   寒天やふすまなどを含む。水分を吸収して便のかさを増やし、やわらかくする  おなかが張るなどの副作用がでることがある
浸潤性下剤  便に薬の成分が浸潤して便をやわらかくする働きがある  副作用は少ないが日本ではあまり使用されていない 

下剤を利用する際は、状態に応じて使い分ける必要があります。

長期連用で、大腸そのものの形態に異変が起こる可能性もあるので、医師の指導を守って服用することが重要です。また、処方された下剤が必ずしも体に合うものかというとそうではなく、服用後に激しい下痢が続く場合には医師に相談し、新たに処方してもらいましょう。

下剤依存の人には、腸の自然な働きをよみがえらせる治療が行われます。刺激の強い市販の下剤を弱いものにかえ、少しずつ量を減らしたり、「酸化マグネシウム」、「座剤」や「漢方薬」などを組み合わせたり、自然な便意を取り戻すための最善な治療方法を試します。

下剤依存から抜け出すためにも、処方された薬は、医師の指示を守って使うようにしましょう。くれぐれも自己判断で下剤を使わないことが大切です。